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2008/03/03

マネー・ボール (マイケル・ルイス)

日本ハムを球団初のリーグ2連覇に導いた前トレイ・ヒルマン監督を始め、外国人監督全盛のプロ野球界。メジャーの野球は大雑把で、技術や緻密さは日本のプロ野球の方が上というのは、古い常識ではないか?その疑念は、この本を読んで確信に変わります。

メジャーの野球で起きている、これまでの野球界の常識を覆す革新、その震源の中心人物が、オークランド・アスレチックスビリー・ビーンGM
彼は、野球を「27個のアウトを取られるまでは終わらない競技」と定義し、それに基づいて勝率を上げるための要素を統計学的手法をもって分析しました。過去の野球に関する膨大なデータの回帰分析から「得点期待値」というものを設定し、これを上げるための要素を持つ選手を良い選手として評価したのです。

この考え方では、野手の状況(運)により変動する数値は判断基準から排除され、本人の能力のみが反映される数値だけに絞り込んで評価することが最大の特徴です。たとえば、打者のデータで重要視するのは、「打率」ではなく、四死球や振り逃げも含めた「出塁率」。大事なのは「アウトにならない確率――打者の投手に対する勝率」であり、打率は高いに越したことはないが高打率の選手はコストがかかるため、打率が多少低くても出塁率の高さを優先して選手を獲得するのです。一方、 「打点」については、打者がヒットを打った際の走者の有無は、その打者自身の能力が導いたのではなく、単なる偶然であることから重要視されません。また日本の野球では重要視される「バント」もアウトカウントを増やし、得点期待値を下げるだけの行為との考えです。

この考え方の正しさは、メジャー球団のなかでもきわめて資金力の乏しいオークランド・アスレチックスがこれだけ強いことで実証されています。

http://item.rakuten.co.jp/book/3979251/

27010028

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